2024/08/09
8人3時間¥4,000
日も登らない真夜中、私は1人鬱蒼とした森を歩いている。
辺りは一面真っ白な雪で覆われ、今にも凍えてしまいそうだ。
目指す先には人の足跡がある。誰かもここを通ったのだろう。
時折、遠くから鐘が鳴る。それを頼りに、寒さに震えながら冷たい夜道を進んでいる。
12月最後の日曜日。
今日は教会でミサがあり、その中で懺悔が行われる。
私は告解(懺悔)をするために教会に向かっている。
そういえば最近、告解をすると この島で蔓延する悪魔の呪いを解くことができるという噂が広まっている。