2024/02/16
9人用3.5時間¥4,000
マカオの裏を牛耳るマフィアグループ「ウォン・バット(王蝙蝠)」そのマフィアグループを仕切っていたのは、一大でこのグループを作り上げたロバート・ウォンであった。
高齢のロバートが死去し、正当な後継者として長男が選ばれており、ロバートの葬式は、彼を見送ると共に新たな後継者の承継の儀が執り行われる予定であった。
一方で揺るぎないトップの死は問題も浮き彫りにしていた。
今までのような方法で変わらずにマカオを治めていこうと考えている「古老派(オールドタイプ)」、支配を拡大するためにさらなる力を得ようと考えている「革新派(ニュータイプ)」、どちらを指示するか立場を曖昧にしている中立派、しかし長男のリチャードは父親に負けないカリスマを持っており、彼が継ぐことでその問題もいずれ沈静化すると考えられていた。
継承式を控えたその日、リチャードの死体と、傍らに気絶している執事が発見される。
リチャードが亡くなったことで迷走する後継者争い、そしてリチャードを殺したのは一体誰なのか?複雑に絡み合う継承を巡る殺人事件、気絶していた執事は果たして何を見ていたのか?